WEB制作をする際に、複数ブラウザでの表示確認をすることがありますが、結構大変な作業ですね。
特に、Macで作業している人にとっては、Internet Explorer(以下、IEと略します)に頭を悩ませるのではないでしょうか。Mac環境にはIEがインストールできないからです。。
以前に次のようなツイートをしました。
WEB制作していると発生するInternet Explorer問題。
— Takeru | WEB Development (@mikey_an0101) June 22, 2020
IEだけ違うコードを書かないといけないとか大変ですよね。そもそもMac OSだとDLすらできない。
個人的には、IEは次第に消えていく予定なので、ここに時間とお金をかけるのは非効率だと思います。「Chromeで見てください😇」でよろしいかと。
これは、あくまで僕の個人的な見解です。IEは10年以内にはサポートが終了となる、余命わずかな黄昏のブラウザだからです。
Microsoftは、既にIEの後継ブラウザのEdgeを新たに導入しており、IEはかなり微妙な位置付けにあります。
IEのサポートは徐々に終了しており、例えばWIndows7向けのIEサポートは2020年1月にに終了しました。
最新バージョンのIE11については、Windows OSのサポート終了日までサポートを継続してくれるそうです。とはいえ、最新OSのWindows 10についても、5年から10年の間に順次サポートが終了していくわけですから、IEの寿命も残り僅かですね。
また、IEはコーディングする上でかなりの曲者です。他のブラウザで正常に表示されても、IEだけ表示が上手くいかないことも多々あります。
余生を静かに送り旅立っていくかに見えるIEですが、実はこの日本ではまだまだ現役バリバリに大活躍しているという実態もあります。
こちらが日本国内のブラウザ・シェアです。
参照元:http://gs.statcounter.com/(2020/07/04)
日本におけるIEのブラウザシェアは5.37%で、Chrome、Safariに次いで、堂々の3位にランクインしていますね。このデータを見る限り、日本のWIndowsユーザーは、まだまだEdgeよりもIEを使用しているということでしょうか。
それでは、世界全体のブラウザシェアと比較してみましょう。
参照元:http://gs.statcounter.com/(2020/07/04)
世界全体で見ると、IEはベスト5にも入っていません。IEのマーケットシェアは1.36%でした。
つまり、日本における5%以上のIEシェアは世界基準で見ても高いと言えますね。
この点に関連して次のようなツイートをしました。
これはマイナポイントについてのツイートですが、PCからマイナIDを発行する際には、ブラウザとしてIE11を使わなければならないらしい。
官公庁ではまだまだIEが使われているのでしょうか?世間的には古いブラウザとなったIEが標準環境として指定されている事実に驚きを隠せません。。
マイナポイントのように、使用ブラウザが指定されているケースはしょうがないとしても、インターネットを個人的に使用するだけであれば、自分の好きなブラウザを使えば良いと思います。
しかし、仕事としてWEB制作を行う場合は、そう簡単にはいかない場合もあります。
上述のように、日本国内に限って言うと、依然として一定数の人がIEを使用している、というデータがあるため、ホームページ制作ではIE表示対応の必要があるかもしれません。
WEB制作を行うMacユーザーにとって悩ましい事実として、Mac環境にIEをインストールできないという致命的な問題があります。ジ・エンドですね。
しかし、IE表示確認のためだけに、MacとWindowsのPC2台持ちをするのは、できるだけ避けたいところです。
IEはもうすぐサポートが終了するわけですから、IE表示のためにWindows PCを購入することは、時代と逆行しているような気がしてしまいます。
そこで、どうしてもWindows PCを買いたくない僕が出した妥協案は、、「Windows実機環境に限りなく近い擬似環境を作る」という内容です。
つまり、Mac PC上に擬似的な環境を作ってIEを表示させるという方法です。
仕事でIE表示対応をする必要があり、色々と調べた結果、次の2つの方法にたどり着きました。
それぞれについて見ていきましょう。
最初に、前評判がわりと良かったParallels Desktop for Macを導入しました。
Parallels Desktopは、Macに仮想のWindows環境を導入できるアプリです。2週間のトライアル期間では無料で使用することができます。
Parallels Desktopをインストールして、Mac PC上でWindows 10が起動した瞬間は、鳥肌が立つくらい感動しました。すごい技術ですね。
しかし僕の目的はあくまでIEの表示確認。IEでの表示での修正作業をするためにParallels Desktopを導入しました。
久しぶりに見るWindowsの画面に懐かしさを覚えて、後ろ髪を引かれつつも、IEを立ち上げ、表示確認と修正作業に取り掛かりました。
結論から言うと、詳しい原因は不明なのですが、実機との表示に差異がありました。
つまり、Parallels Desktopの仮想環境のIEでは正常に表示されても、お客さんの実機だと違っていたのです。修正失敗です。
せっかくParallels Desktop表を導入しましたが、肝心の表示確認ができないのであれば、何の意味もありません。泣く泣くアンインストールしました。
実はその他にもParallels Desktopにが原因で不具合発生するなど問題があった。。残念です。
そんな中、すがる思いで使ってみたのが、IE tabというChromeの拡張機能です。
Chromeに導入すれば、指定したURLについて擬似的にIE表示ができます。Chrome上の動作なのでサクッと使えそうな予感!
こちらも無料トライアルがあるため、半信半疑で導入してみたところ、修正がうまくいきました!つまり、IE tabの表示で修正したデータが、Windows実機の環境でも同じように表示されたようです。助かりました。
IE tabの使用感が良さげだったため、引き続き使用してみようと思います。まだ使い初めたばかりのため、本当に実機のIE表示と同じように扱って良いかの判断はもう少し先になりそうです。
一つ大事なポイントに触れておくと、IE tabは有料の拡張機能です。月額6ドル〜、年間60ドルなどの料金プランがあります。月額での使用で様子を見るという使い方もできそうですね。
IE表示対応は今後も続くと思うので、IE tabを使う機会も多いはず。
IE tabについては、ツイッターやブログで今後もレビューをしていきたいと思います。
ということで今回はここまで。またお会いしましょう!
おわり。